阿波晩茶物語


弘法大師様が阿波(徳島県)の山里で修行された際、その地へ伝えたとされるのが阿波晩茶です。四国には発酵茶の伝統が古くから存在しています。


■背景

阿波・徳島に伝わる伝説によると弘法大師が約1200年前に、製茶製法を教えたのが『阿波晩茶』の始まりだとされています。主に、徳島県山間部地区で、伝わるお茶の製法です。古くから徳島県民の老若男女に愛飲されており、世界的にも珍しい「後発酵茶製法」という乳酸発酵により、さわやかな旨味と酸味があるお茶です。

■商品特長

 

『阿波晩茶』の特長は、カフェインが極めて少なく、地元徳島では〝赤ちゃん茶〟として乳幼児にも安心して飲ませています。また、植物性乳酸菌発酵による整腸作用や、高血圧や糖尿にも効果があると大学などで研究が進み新聞で掲載されて注目されています。


阿波晩茶の製造分類



阿波晩茶の製造方法をご紹介


阿波晩茶Q&A

 

質問1. 阿波晩茶とはどういったお茶なの?

 

回答1.一言で説明すると、お茶を樽漬け発酵させたお茶です。

 

質問2.問どんな茶葉を使うの?

 

回答2.緑茶につかう茶葉を新芽を摘まずに育てた硬く大きくした茶葉を使います。

    硬く大きくすることで茶葉の栄養たっぷりに育てます。

  

質問3.どのように発酵させるの?紅茶の発酵と何が違うの?

 

回答3.茶葉を樽漬けにして重石をして嫌気発酵させます。

     紅茶は酸化工程を発酵といいお茶の酵素を酸化させることで味と香りを変化させます。阿波晩茶は微生物発酵させる後発酵製法で漬物や味噌のように樽漬けにして発酵させます。お茶の製法で分類すると後発酵茶のカテゴリーに属します。

 

質問4.具体的にどのように作るの?

回答4.大きく育てた硬い茶葉を釜茹でして茶揉み機で揉み込んだ後、大きな樽に酸素を抜きながら漬け込み樽に茶葉を詰め込んだあと大きな重石を何個もして漬け込みます。約2週間から1か月ほど漬け込んだ後、茶葉を樽出しして茶汁をきり、よく乾燥させれば完成です。

 

質問5.飲むとどんな味わいなんだろう?なぜ渋み苦味が減るの?代わりにどんな味わいになるの?

 

回答5.阿波晩茶は、茶葉を茹でて発酵させるためお茶の渋み苦味成分のカテキンやカフェインが抜けて、乳酸菌発酵独特の酸味やコクが生まれ味わい深いお茶になります。

四国徳島ではお子様からお年寄りまで飲みやすく親しまれています。昔の徳島県の小学校などではストーブの上にやかんをのせ常にお茶を入れて飲んでいました。県民茶として親しまれてきました。

 

質問6.熱湯を注ぐと生きた乳酸菌は死んでしまうのでは?

回答6.乳酸菌は熱湯や胃酸でほぼ死滅していまいますが、腸内には乳酸菌餌として取り込まれます。このとき活性が高い乳酸菌の餌をとることで腸内の乳酸菌もより活性が高い乳酸菌になることが分かっています。

阿波晩茶はカテキンやカフェインなど本来乳酸菌が住みにくい環境で発酵させることで

強い乳酸菌になることができ、これをお茶として暮らしのなかで常時飲むことで腸を元気にすることができます。最近では、植物性乳酸菌ともいいますね。

ヨーグルトで培養した乳酸菌は温室育ち、阿波晩茶の乳酸菌はカフェインやタンニン、カテキンなどが高く乳酸菌にとってとてもハードな環境でも生き抜いて繁栄できる非常にタフな乳酸菌であると言え腸内フローラとともに近年テレビなどでも紹介され注目されています。